今回ご紹介させていただくのは丸東東海商事株式会社様の製品出荷時に付けるカバーのリニューアルをお手伝いさせていただいたものです。 実は、丸東東海商事(株)の金子幸義社長とは以前からの知り合いでした。
今回の商談はもともとは樹脂製パーツの製作に関してお話させていただいている過程で、弊社が紙製のパッケージの製作をしているということを知っていただいたことです。つーか、何年も付き合いがあるにに知らなかったの??ゆきよしくん! という感じでしたが・・・、
それはさておき、
お手伝いさせていただいた製品は交配用みつばちを農家さんに出荷する際に使う化粧カバー兼取り扱い説明書のようなものです。
そもそも、丸東東海商事(株)様がはち屋さんというのは知っておりましたが、実際どのようにはちで商売されているのかを知りませんでした。
丸東東海商事(株)様は、片倉工業(株)という言わばはちメーカーさんの全国総代理店で、長野県で生産されるみつばちを全国に販売、また、導入などのコンサルティングを行っています。ですから金子社長はシーズンともなると九州から北海道までまさに全国に長期間の巡業に出かけてしまいます。
この交配専用のみつばちは農作物の受粉のためのみつばちです。小学校のころ学習した、植物はおしべとめしべが・・・・・という、あれを効率よくさせるためのはちです。はちは自然界にいて、どこからともなく沸いて出てくるのかと思っていましたが、昨今の工業製品的ともいえるハウス栽培ではこのような交配用みつばちをハウス内で稼動させて効率よく農作物を生産するのだそうです。
板状のユニットがはちが部屋を作るところ、六角形の・・・そう、あれです。
農家さんからの注文に応じてユニット数を調整するそうで、このダンボールの箱がすなわち移動可能なはちの巣ということになります。
私も商売柄いろいろなご商売をされる方とお会いしますが、はち自体を商材にされている方は初めてで、商談の際にいろいろと教えていただき勉強になりました。 実は私は「はち」は苦手で「いいイメージがない」というと怒られますが、 例えば自宅などに間違って入ってきた場合、はちさんには申し訳ないが殺虫剤噴射の照準です。 しかし、今回の商談ではちのイメージが若干よくなりました。 さて、今回リニューアルするにあたってはデザイン自体も変更し雰囲気を変えるということで、デザインは片倉工業(株)さんが製作し送ってくださいました。
その中で金子社長からのリクエストが、写真がオシャレじゃないので何とかならないか・・・・ということだったのですが、写真はそもそも丸東東海商事さんからいただいたものだし・・・多少の色調の変更はできても写真自体は・・・・・ と、従来品の写真をよく見せていただくと、確かに若干赤っぽいのでセピア調になって古く感じるのかなぁという印象でしたが、送っていただいた元画像をみて納得しました。
「この写真をとられたのはプロ?」と聞くと、 「だれかが仕事の合間にコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)で取ったやつ」とのこと じゃっかん画像を加工した形跡があったので、前回のものを製作した際にも業者さんが調整したのだろうなぁと思いました。 「じゃぁ、写真、撮り直しますか?」
プロカメラマンまで入れる予算が無いというので 「じゃぁ、みんなで撮りましょう」 今のデジカメなめちゃいけませんよ!最大画質で撮れば何とかなっちゃいますから・・・ ということで、打ち合わせ。 カバーに入っている写真は何の写真なのか、どういう説明をしたいのかをヒアリングすると見えてきました。 写真の構図が問題なのでは?説明したいことが説明したい写真ではないのではないか・・・・と。 配置が微妙に水平じゃなかったり、背景とのコントラストがよくなかったり、お客さんに作業をしていただくための説明写真に動きが無いとか、課題が見えてきました。
撮影当日、自然界は春。たけのこさんがにょっきりと。
はちの活性もよくなってきたそうで、私の苦手なはちの音が・・・・・
ぶ~ん!飛んでるじゃないかっ! しかもたくさん!
みんなで撮影ですから、セッティングもタレントさんも自分たちでやりましょう!
では、最初のカットは一番上の写真。 この写真は、荷物が到着したら最初にやること。 開梱し、中に異常が無いか確認する作業。
何枚か撮ります。フタを外すというアクションを入れた写真と従来のようにフタを外して撮った写真。 人が外している写真のほうが動きがあります。タレントさんはもちろん丸東さんの方。
編集後はこんな風に
次のカットは、到着して中身を確認したら出入り口の扉を閉め、シャッターをロックすることです。
輸送中に酸欠にならないように空気窓を開けておくのですが、実際の使用時にはゲートになるようにシャッターを開けなければなりません。 実際に作業をしてもらって、その過程をずっと撮り続けます。
編集後はこちら 動作を矢印で表現することで、どのように作業すればよいかを伝えます。